第60回地盤工学研究発表会@下関で発表しました!

2025年7月22日~25日に海峡メッセ下関および下関市生涯学習プラザで開催された第60回地盤工学研究発表会に参加し,発表しました.

発表題目は,「実規模埋戻し現場と室内供試体での土壌硬度測定および管路締固め管理に関する検討」です.

「地盤に起因する災害や事故,地盤工事における失敗の原因と各種規則,仕様書などを含む法的関連性を議論」(第1会場)で,実規模実験と室内試験の結果について整理した内容を発表しました.

近年,道路陥没が注目されていることもあり,道路工事の品質管理に関する私の研究は多くの方に興味を持っていただけました.

読売新聞の調査では,全国の国道で2015~24年度の10年間に計1100件を超える陥没や空洞が発生し,およそ半分程度が埋設管などの破損による土砂の「吸い込み」でしたが,それ以外にも.地盤の締め固め不足などの「施工不良」によるものも約2割ほどであることが分かりました.
引用 国道の陥没・空洞10年間で1100件超、「破損管に土砂」44%…「1km内で複数」半数近く:読売新聞オンライン,https://news.yahoo.co.jp/articles/09c4cb37bbf6f25d2e970face81be54ec87b388d?page=1,2025年7月閲覧

本研究では,実際の施工現場を再現した締固め地盤と突き固めにより作製した供試体において山中式土壌硬度計および乾燥密度の測定を行い,山中式土壌硬度計の測定結果と含水比,乾燥密度の関係について整理しました.その結果,供試体での測定結果は,含水比~乾燥密度関係上に他の研究同様に土壌硬度等高線が確認できました.また,実規模での含水比,乾燥密度および土壌硬度計の測定結果を比較したところ,おおむね近い関係となり,現場での土壌硬度による管理が可能であると考えられます

第60回地盤工学研究発表会 | Confi...
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この記事を書いた人

土質の研究者.現在は民間企業で埋戻し土の品質管理に関する研究に従事.

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