第58回地盤工学研究発表会に参加しました.

第58回地盤工学研究発表会に参加しました

私は,7月11日の締固めセッションで,[11-12-2-05] 土壌硬指数と物理量の比較のための供試体作製とサンプリング手法の検討に関する研究という題目では発表をしました.

締固め用モールド内で作成した模擬地盤での土壌硬度の測定結果と乾燥密度の関係およびそのサンプリングの方法について検討をした内容についての発表です.

私は,管路工事の埋戻し土の品質管理に関する研究を行っています.管路工事の埋戻し工では,工法規定が広く使われていますが,締固め品質の状況によっては,液状化や沈下のおそれが考えられます.そこで,これまで山中式土壌硬度計を使用した品質管理規定の適用を検討してきましたが,この土壌硬度指数は,相対的な指標のため,土の物理量との比較検討が必要となります.今回,締固めモールド内で突固めにより供試体をし.物理量との比較を行い,締固めエネルギーと土壌硬度指数には正の相関を確認できました.さらに2種類のサンプリング容器を製作し土壌硬度を計測した近傍の乾燥密度の測定し,締固めモールド内の試料の採取方法について検討をした結果,サンプリング体積が正確な乾燥密度測定に影響を与えていることが示唆されました.

サンプリングの手法や実験条件に関する検討に関する発表だったため,「土の締固め管理の合理化に関するシンポジウム」で発表した研究の本筋とは少しずれた内容でしたが,今後実験をするにあたり基本となる部分を定義できたかと思っています.

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この記事を書いた人

土質の研究者.現在は民間企業で埋戻し土の品質管理に関する研究に従事.

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